老後の経済的な安定を測る最終的な評価指標は、老後の生活を支えるのに十分な資産を形成できるかどうかです。
そしてこの課題は、極めて深刻な現実として立ちはだかっています。チリの年金当局の調査によると、2015年から2022年に退職した人の自己拠出による所得代替率の中央値はわずか17%にとどまり、自らの拠出だけで老後の生活を支えるのに十分な所得を確保することが、いかに難しいかを示しています。
また、この課題は一段と深刻になっています。平均寿命の延伸は、老後資金をより長期間にわたって維持する必要性を意味します。一方、インフレの上昇は引き続き購買力を圧迫しています。また、公的年金制度への懸念を背景に、個人による老後資産形成の重要性も高まっています。
資産形成の責任が個人に移る中で、政策立案者は、労働者がより充実し、強固な老後資産を形成できるよう支援する取り組みを強化しています。