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グローバル・リタイアメント・インデックス

資産形成: 老後資産形成の支援

老後の経済的な安定を測る最終的な評価指標は、老後の生活を支えるのに十分な資産を形成できるかどうかです。

そしてこの課題は、極めて深刻な現実として立ちはだかっています。チリの年金当局の調査によると、2015年から2022年に退職した人の自己拠出による所得代替率の中央値はわずか17%にとどまり、自らの拠出だけで老後の生活を支えるのに十分な所得を確保することが、いかに難しいかを示しています。

また、この課題は一段と深刻になっています。平均寿命の延伸は、老後資金をより長期間にわたって維持する必要性を意味します。一方、インフレの上昇は引き続き購買力を圧迫しています。また、公的年金制度への懸念を背景に、個人による老後資産形成の重要性も高まっています。

資産形成の責任が個人に移る中で、政策立案者は、労働者がより充実し、強固な老後資産を形成できるよう支援する取り組みを強化しています。

数字で見る現状

フランスの個人積立年金制度(PER)では、運用資産の80%以上がフランス国内およびEU域内に投資され、その60%以上が株式とプライベートデットに配分されています。

PACTE: A model for mobilizing savings into productive investments

フランスの個人積立年金制度であるPERは、貯蓄と投資が政策を通じてどのように促進されるかを示しています。2025年第3四半期時点で加入者数は1,270万人、運用資産残高は1,410億ユーロに達し、資産の60%以上が株式とプライベートデットに配分されています。

一部の制度改革では、拠出率の引き上げや雇用主による拠出要件の設定を通じて、退職貯蓄制度への資金流入の拡大を目指しています。また、より幅広い投資機会へのアクセスを広げることで、個人が老後資産形成において貯蓄者から投資家へと移行できるよう、支援する取り組みも進められています。

英国では、マンションハウス協定のもとで、最大500億ポンドの資金がプライベート市場に振り向けられる見通しです。これは、退職貯蓄者がアクセスできる投資対象を拡大しようとする、政策の動きを示しています。

Expanding access to private assets in retirement plans

共通する目的は、老後の経済的な安定を高めることです。

政策立案者は、老後の生活保障は単純に貯蓄を増やすことではなく、労働者が購買力を維持し、長期的なリスクに対応できるよう、老後資産を数十年にわたって成長させることが重要であるという認識しています。

論点は、労働者が「どれだけ貯蓄すべきか」から、「老後資産をいかに効果的に運用するか」へと変わりつつあります。

2026年の老後資産形成の実情をさらに詳しく知る

本レポートは、退職貯蓄制度が貯蓄から投資へと移行する動向から、老後資金の保証をめぐる課題への対応や、プライベート市場・オルタナティブ投資へのアクセス拡大について解説します。

2026年グローバル・リタイアメント・インデックスについて

グローバル・リタイアメント・インデックス(GRI)は、老後の生活安定性に寄与する要因を評価し、老後資金政策のベストプラクティスを比較することを目的に、CoreData Research社とナティクシス・インベストメント・マネージャーズが共同で開発した指標です。

インデックスの対象国には、国際通貨基金(IMF)の定義に基づく先進国、経済協力開発機構(OECD)加盟国、およびBRICS加盟国(ブラジル、ロシア、インド、中国)が含まれます。研究者らは各カテゴリーの平均スコアを算出し、カテゴリーごとのスコアを統合して、調査対象となった44カ国の最終的な総合順位を決定しました。

 

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