老後の経済的な生活の安定における最大の課題は、運用パフォーマンスではなく制度への「参加」
多くの退職貯蓄制度は、同じ雇用主のもとで正社員として数十年にわたり働くことを前提に設計されてきました。しかし、今日の労働市場の実態は大きく変化しています。現代の働き手はより頻繁に職を変えるようになり、ギグエコノミー(単発・短期の仕事を主体とする労働市場)で働いたり、パートタイムで働いたり、一時的にキャリアを中断したりします。複数の収入源を組み合わせることも珍しくありません。
アセットクラス別投資情報
各アセットクラスにおける見解と投資に対する考え方をご覧ください。
老後の経済的な生活の安定における最大の課題は、運用パフォーマンスではなく制度への「参加」
多くの退職貯蓄制度は、同じ雇用主のもとで正社員として数十年にわたり働くことを前提に設計されてきました。しかし、今日の労働市場の実態は大きく変化しています。現代の働き手はより頻繁に職を変えるようになり、ギグエコノミー(単発・短期の仕事を主体とする労働市場)で働いたり、パートタイムで働いたり、一時的にキャリアを中断したりします。複数の収入源を組み合わせることも珍しくありません。
現在、全世界で1億5,400万人がギグエコノミーで働いており、より広義では、その数は世界の労働力人口の12.5%に相当する4億3,500万人にも達すると推計されます。
こうした変化を背景に、従来の制度設計では十分対応しきれない、老後に向けた資産形成の空白が生じています。これは深刻な課題です。企業による退職年金制度を利用できない民間労働者は、米国だけでも5,600万人を超えています。また、中南米諸国では、労働者の55%がインフォーマル雇用(非公式な就労形態)に分類されると推計されています。
世界各国の政策立案者は、働き方が変化する中で、より多くの人が老後に向けた資産形成に取り組めるよう退職制度の見直しを進めています。具体的には、制度の対象となる人の範囲を広げること、職場を通じた貯蓄制度へのアクセスを拡大すること、そしてキャリアや勤務先が変わっても老後資金の積み立てを継続できるよう、退職資産のポータビリティ(持ち運び)を促進することなどが進められています。こうした取り組みは、すでに広がりを見せています。米国の州政府が導入する「Auto-IRA(自動加入型個人退職口座)」プログラムでは、これまで職場を通じた貯蓄制度へのアクセスがなかった労働者のために、119万件を超える運用口座が開設され、約29億ドルの老後資産が積み立てられています。
こうした取り組みの目的は、単に制度への参加率を高めるだけではありません。働き方、働く場所、働く頻度に左右されることなく、誰もが老後資金の形成を継続できる環境を整備することにあります。
こうした動きは、老後の資金形成に対する考え方が根本的に変化していることを示しています。制度へのアクセスは、もはや従来のように雇用形態だけで決まるものではなく、むしろ、一人ひとりが老後に備える必要性に応じて機会を提供するものへと変化しています。
グローバル・リタイアメント・インデックス(GRI)は、老後の生活安定性に寄与する要因を評価し、老後資金政策のベストプラクティスを比較することを目的に、CoreData Research社とナティクシス・インベストメント・マネージャーズが共同で開発した指標です。
インデックスの対象国には、国際通貨基金(IMF)の定義に基づく先進国、経済協力開発機構(OECD)加盟国、およびBRICS加盟国(ブラジル、ロシア、インド、中国)が含まれます。研究者らは各カテゴリーの平均スコアを算出し、カテゴリーごとのスコアを統合して、調査対象となった44カ国の最終的な総合順位を決定しました。
ナティクシス・インベストメント・マネージャーズ株式会社のグループ運用会社はいずれも金融商品取引法上の金融商品取引業者として登録されていません。本記事の情報はすべてグループ会社の投資対象・戦略等の一般情報提供を意図したものにすぎず、当社やグループ会社の商品またはサービスに関する投資または購入の勧誘または推奨するものではありません。
また本記事の内容は信頼できる情報源から得た情報に基づき作成されておりますが、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。また、過去の実績は将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。本戦略は、お客様との投資一任契約に基づき当社が当該契約口座内で投資を行うことを前提としています。金融商品取引業に関するお客様にご負担頂く手数料等には報酬及び有価証券の売買手数料等の諸費用等がありますが、それらの報酬及び諸費用の種類ごと及び合計額の金額・上限額・計算方法は、投資戦略、投資対象などの組み合わせ及び運用資産の規模等により異なりますので表示することが出来ません。投資一任契約に基づく運用は、主に国内外の株式や債券などの値動きがある有価証券を投資対象としており、運用資産は、価格変動リスク(特に株式の価格は株式相場の変動等により変動することがあります。)、流動性リスク、信用リスク等を被ることがあり、また外貨建て資産に投資する場合には、為替変動リスクを伴います。従いまして投資元本は保証されているわけではありません。投資一任契約に係るリスクや費用は、個別の一任契約により異なりますので、ご契約にあたっては、関連書面をよくお読み下さい。
当社の事前の承諾なく、本記事の一部または全部を使用、複製、転用、配付等する行為はお断りします。