出所:NCREIF Property Index(NPI)、2025年第1四半期時点
上記は過去の運用実績であり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
コア不動産投資とは?
コア不動産とは、一般的に、高品質で立地条件が良く、安定したインカム収入をもたらす物件を指し、良好な賃貸借契約によると持続的な収入源を有しているものです。このセグメントは、20兆ドルを超える米国商業用不動産市場の中では、最大規模で流動性も最も高く、機関投資家が所有する構成要素です¹。歴史的に、コアポートフォリオ部分は大型のトロフィー案件であるオフィスやショッピングモールといった資産に偏重していましたが、過去10年間、特にコロナ禍を経て、典型的なコアポートフォリオの構成は大幅に変化しました。AEWは、不動産はテナントのニーズを満たすために存在すると考えています。人々の生活、働き方、余暇の過ごし方が変化するにつれ、特定の不動産や不動産タイプの重要性も変化しています。現在、米国コアファンド市場では、インダストリアル(物流)が最大のカテゴリーを占めている一方、オフィスと商業施設の重要性は低下しています。さらに、これらのグループ内のサブカテゴリーや、伝統的な4大セクター以外の新たなカテゴリーも、コア投資戦略では割合を拡大し続けています。例えば、NCREIFは、広く利用されているパフォーマンス指数における不動産の分類を拡大し、セルフストレージと高齢者向け住宅を独立した不動産セクターとして追加するとともに、「サブ不動産タイプ」の定義を医療オフィスやライフサイエンスなど多様な分野に拡大しました²。今後、コアポートフォリオ内の不動産の分類はさらに拡大していくものと予想されます。
コア不動産投資家は、リターンの大部分を現在のインカム利回りから得るものと期待しており、将来の不動産価格上昇への依存度ははるかに低いものがあります。過去20~30年間において、コア不動産投資のトータル・リターンの約75%はインカムから、25%は不動産価格の上昇から得られています。さらに、ほとんどのコア不動産投資戦略では、期待リターン達成のために、大きな財務レバレッジを活用していません。例えば、2025年6月現在、米国ODCEファンド³の全体的なレバレッジ比率は27%を少し下回る水準です。
米国コア分散型オープンエンド・エクイティ(ODCE)ユニバースの不動産タイプ構成